【勘定奉行 荻原重秀の生涯 ―新井白石が嫉妬した天才経済官僚】読了
今年のゴールデンウイークは、新潟県佐渡ヶ島に行ってきました。
佐渡に行ったのは、佐渡金山に興味があったわけですが、佐渡金山といえば佐渡奉行の荻原重秀の元禄の貨幣改鋳とセット。
元禄の貨幣改鋳ってグレシャムの法則の【悪貨は良貨を駆逐する】的なマイナスイメージで語られる事が多い印象だし、荻原重秀は賄賂官僚的な語られ方が多い印象でしたが、最近読む【経済×歴史】の本では、評価は真逆だったりする。
なので、一冊【荻原重秀】を冠した本を手に取ってみました。
まず、タイトルの通り【荻原重秀の生涯】を一通り知ってみて、業績は貨幣改鋳岳でないって事にびっくり。
・延宝検地
・佐渡奉行で金山の再生
・元禄検地と地方直し
・元禄の貨幣改鋳
・宝永地震などの災害対策
・東大寺大仏殿の再建
など、功績が非常に多い。
ただ、財政再建策、災害対策など厳しい時代の勘定奉行であったため、当時の大名、商人、領民全方向から嫌われていたんだろうなぁというのは想像がつきますね。
個人的には【元禄検地と地方直し】はなんかだまし討ち感があってやられた方は怨徹骨髄だったのではないだろうか、、、
新井白石が貶めたってよりも、世論から嫌われていたんだろうなとは思いました。
現代から見て経済政策が先見性があるってのと当時に名目貨幣って発想を受け入れることができるのかって話は別ですよね。。。